たまたま事務所でだいぶ前(発行年を見たら平成13年)の住宅特集という雑誌を手に取ったら、中村好文さんという私がとても好きな建築家のコラムで彼がデザイン史家のお宅を設計した時の工夫が書かれていた。一階の客間の周りに様々な近代建築史の名作のディテールを引用して散りばめたと書かれてありました。どれも小粋な引用で素敵で、さすが中村さんと思ったのですが。その中から一つ。

こちらはミースファンデルローエという近代建築の名匠の「バルセロナ・パビリオン」の柱からの引用だそうです。十字はスチールの型綱の組み合わせで、錆塗装で、最初から錆も再現したそうです。

特に接地部分が少し細くなっていて透け感があり、軽やかな印象です。暑い日が続きますが、このような軽やかで素敵なデザインを目にすると、ちょっと涼しい気持ちになれるのが不思議です。